「だけど今日だって」
「ちゃんと低級ならひとりでできるよ」
「だけど心配なんだ。お前のこと好きだから」
さらっと告げられた言葉に、結珠は目を見開いて彼を見た。
今、好きって言ったよね? 好きって、好きってこと?
混乱してしまって、なにを言えばいいのかわからない。
そこへ車が来てふたりの前に止めまり、窓を開けた植田が声をかける。
「お待たせしました!」
結珠はハッと我に返った。
龍真に促され、戸惑いながら車に乗る。
結珠は車中で、好きなんて言葉がなかったかのようにお説教をくらった。
***
退魔協会では有田にぺこぺこと頭を下げられ、普段は接触のない部長まで現れて謝罪された。
応接室に案内され、ごゆっくりお休みください、と言われてタルトとコーヒーを出される。
「藤小路さん、ちゃんと新鮮堂の人気タルトを買って来ましたよ」
有田が媚びるような笑みを浮かべて言うと、龍真は彼をにらみつけた。有田はひるんで口をつぐむ。
「ありがとう、龍ちゃん、有田さん!」
怒りながらもタルトを手配してくれた龍真の優しさが嬉しい。
礼を言われた龍真は苦笑するように頬を緩めた。
「ちゃんと低級ならひとりでできるよ」
「だけど心配なんだ。お前のこと好きだから」
さらっと告げられた言葉に、結珠は目を見開いて彼を見た。
今、好きって言ったよね? 好きって、好きってこと?
混乱してしまって、なにを言えばいいのかわからない。
そこへ車が来てふたりの前に止めまり、窓を開けた植田が声をかける。
「お待たせしました!」
結珠はハッと我に返った。
龍真に促され、戸惑いながら車に乗る。
結珠は車中で、好きなんて言葉がなかったかのようにお説教をくらった。
***
退魔協会では有田にぺこぺこと頭を下げられ、普段は接触のない部長まで現れて謝罪された。
応接室に案内され、ごゆっくりお休みください、と言われてタルトとコーヒーを出される。
「藤小路さん、ちゃんと新鮮堂の人気タルトを買って来ましたよ」
有田が媚びるような笑みを浮かべて言うと、龍真は彼をにらみつけた。有田はひるんで口をつぐむ。
「ありがとう、龍ちゃん、有田さん!」
怒りながらもタルトを手配してくれた龍真の優しさが嬉しい。
礼を言われた龍真は苦笑するように頬を緩めた。



