鳳羽とてそれをどうにかしてやりたかった。
だが、羽月を逃してからと言うもの、大燕家は結界で閉ざされ、鳳羽が中に入ることはかなわなかった。凪は監禁されており、彼女から外に出て来ることはない。
「見当はついている。私が行く」
風呂敷包みをその者に渡し、鳳羽は再び門を出る。
門は望む場所へと空間を繋ぐので、鳳羽が門を出たときには大燕の屋敷のすぐ近くに現れることができていた。
すぐさま駆けて大燕の家の門に辿り着く。
だが、なにかの気配を感じて中に入らずそっと手を伸ばした。ぴり、としびれのような痛みが走る。
「結界が強化されている……」
このままでは中に入ることができない。誰かに招き入れられることがなければ。
無理矢理入ることもできないではない。だがそれでは羽月の元に着くまでに彼女と妹を人質にとられてしまうことだろう。
鳳羽は顔を険しくして門を見据えた。
だが、羽月を逃してからと言うもの、大燕家は結界で閉ざされ、鳳羽が中に入ることはかなわなかった。凪は監禁されており、彼女から外に出て来ることはない。
「見当はついている。私が行く」
風呂敷包みをその者に渡し、鳳羽は再び門を出る。
門は望む場所へと空間を繋ぐので、鳳羽が門を出たときには大燕の屋敷のすぐ近くに現れることができていた。
すぐさま駆けて大燕の家の門に辿り着く。
だが、なにかの気配を感じて中に入らずそっと手を伸ばした。ぴり、としびれのような痛みが走る。
「結界が強化されている……」
このままでは中に入ることができない。誰かに招き入れられることがなければ。
無理矢理入ることもできないではない。だがそれでは羽月の元に着くまでに彼女と妹を人質にとられてしまうことだろう。
鳳羽は顔を険しくして門を見据えた。