こんなものですと、湯浴み場の改築図と予算、少しの説明文を書いて侍女長様に出したら休暇明けに始めろとのことだった。
ちゃんと休暇であることを覚えていてくれてよかった、と思いながら休暇最終日をよりよいものにするべく館の修練所を借りて運動することにした。
侍女が修練とかないでしょうが、体型や体力を維持するには体を動かさなければならない。美しく健康な体は一日にして成らず、なのよ。
侯爵家の修練所は魔法障壁が施され、音が外に漏れることなく、多少の攻撃魔法なら耐えられる仕様になっているとか。これは護衛騎士も使用するからだとか。
広さも大部屋くらいあり、激しい動きはできないけど、体を動かす程度には充分な広さはあると言えるでしょうよ。
「へー。着替える部屋もあるのね」
そう広くはないけど、着替えるには充分な広さはあり、棚もあるので不便はないでしょうよ。
昨日の夜に異次元屋で買ったレオタードに着替えた。
昔から運動するときはレオタードを着ていたので、当然のように着たのだけれど、初めて見たマリッタには目を大きくするくらい衝撃的なものだったらしい。
おば様は異次元屋で買った下着を使用してるので、見慣れている侍女は水着ビキニにも驚かなかったけど、下女になると驚愕するものになるのね……。
「……シャ、シャルロット様、それは……」
「レオタードと言う運動するときに着る服よ。うちではこれを使ってたの」
実際、レオタードは小さい頃から着てるものだ。
おばあ様が幼少時代に新体操と言う鍛練術をやっていて、室内鍛練ではレオタードを着ていたのよね。確か、蕾の会でも使用するとか前に聞いたことがあるわ。
「……そ、そうなのですか……」
納得はできないけど、わたしが言っているから無理矢理肯定してる感じね。
「まあ、体の線がはっきりと出る服は着ないものね。びっくりしても仕方がないわ。でもね、たまに体の線がわかる服を着ないと体型が変わったことに気がつかないものなのよ」
城なら大浴場の鏡や姿見でわかるし、ワンピースと言った生地の薄い服も着る。体型が変わればすぐわかるけど、こちらの服は肌を見せるのははしたないって文化だからね。気がついたら肉がついていたってこともありそうだわ。
「若い頃は体の代謝もいいから動けば体型は保てるでしょうけど、年齢を重ねると代謝も落ちてきて体型も崩れてくるの。だから若い頃から適度な運動をして代謝をよくしておくのよ」
柔軟体操をして体を温め、筋肉の伸縮運動、体感運動をこなす。
少し、呼吸が上がり、体も熱くなってきた。
呼吸を整え、前転、後転、開脚後転、逆立ち、飛び回転と、基本動作を繰り返した。
「ふー。やっぱり鈍ってるわね」
このくらいで息切れしなかったのに、一月動かなかっただけでこれほど鈍るとはね。日々鍛練はウソじゃないわね。
「マリッタ。壺をお願い」
本当ならボールを使うんだけど、掃除のとき手頃な壺を見つけたので使わせてもらうことにしたのだ。安物だって言ってたしね。
「わかりました」
手のひらに乗るくらいの壺をもらい、落とさないよう動き出した。
ちょっと安定はしないけど、鍛練するならこのくらいがいいわね。
注意しながら動きを激しくしていき、放り投げたり回転させたりとしていく。
三十分ほど続け、次は紐で行う。
さらに三十分続けると汗が出てきてレオタードを濡らしてきた。
息も切れてきたので一旦終わり、タオルで汗を拭い、水を飲んだ。
「ハー! さすがに疲れたわね」
板床にしゃがみ込み、伸縮運動をして体を少しずつ熱を逃がしていった。
「マリッタ。悪いけど、壺に水を入れてきてちょうだい。次は重くしてやるから」
「畏まりました」
わたしは気にしないけど、レオタードのまま外に出たら侍女長様に怒られそうだからね。
天の構えで待っていると、なぜか侍女を何人か連れてマリッタが戻ってきた。あ、この流れはシャワーのときと同じだ。
「すみません。シャルロット様。皆様方が見学したいと申されまして……」
まあ、侍女に言われたんじゃ下女としては断れないわよね。
「いいのよ。男性を入れたわけじゃないんだから」
別に男性が入ってきても気にしないけど、マリッタが驚くくらいなんだから男性も驚くでしょうよ。違った意味でね。
「申し訳ありません、シャルロット様。シャルロット様が鍛練すると聞いたので興味を抱いて押しかけてしまいました」
「興味ですか? 体を動かしているだけですよ」
まあ、このあと魔法の鍛練もしようと思ったけどね。
「シャルロット様の体型がよろしいのは体を動かしているからですか?」
「ええ、まあ、そうですね。生活の中で動く筋肉と動かない筋肉があります。なので、こうして動かない筋肉を動かして体を引き締めるんですよ」
こう言ってはなんだけど、侍女の体型はそんなによくない。いや、姿勢がいいので太っている人はいないし、細くはあるけど、筋肉はついていない。なんかダルッとしてるのよね。
「興味があるならやってみますか? 部屋でも簡単にできるものを教えますよ」
鍛練所を借りての動きをしても侍女には辛いでしょう。それだけの筋肉もついてないでしょうからね。
なら、部屋で行える伸縮運動のほうがいいでしょうよ。
「はい。お願いします!」
もう休暇とかは忘れましょう。もう城にいるわけじゃないのだからね。ここでの休暇はこういうものだと納得しておきましょう。
今着ている服でやれそうな伸縮運動を侍女たちに教えた。
ちゃんと休暇であることを覚えていてくれてよかった、と思いながら休暇最終日をよりよいものにするべく館の修練所を借りて運動することにした。
侍女が修練とかないでしょうが、体型や体力を維持するには体を動かさなければならない。美しく健康な体は一日にして成らず、なのよ。
侯爵家の修練所は魔法障壁が施され、音が外に漏れることなく、多少の攻撃魔法なら耐えられる仕様になっているとか。これは護衛騎士も使用するからだとか。
広さも大部屋くらいあり、激しい動きはできないけど、体を動かす程度には充分な広さはあると言えるでしょうよ。
「へー。着替える部屋もあるのね」
そう広くはないけど、着替えるには充分な広さはあり、棚もあるので不便はないでしょうよ。
昨日の夜に異次元屋で買ったレオタードに着替えた。
昔から運動するときはレオタードを着ていたので、当然のように着たのだけれど、初めて見たマリッタには目を大きくするくらい衝撃的なものだったらしい。
おば様は異次元屋で買った下着を使用してるので、見慣れている侍女は水着ビキニにも驚かなかったけど、下女になると驚愕するものになるのね……。
「……シャ、シャルロット様、それは……」
「レオタードと言う運動するときに着る服よ。うちではこれを使ってたの」
実際、レオタードは小さい頃から着てるものだ。
おばあ様が幼少時代に新体操と言う鍛練術をやっていて、室内鍛練ではレオタードを着ていたのよね。確か、蕾の会でも使用するとか前に聞いたことがあるわ。
「……そ、そうなのですか……」
納得はできないけど、わたしが言っているから無理矢理肯定してる感じね。
「まあ、体の線がはっきりと出る服は着ないものね。びっくりしても仕方がないわ。でもね、たまに体の線がわかる服を着ないと体型が変わったことに気がつかないものなのよ」
城なら大浴場の鏡や姿見でわかるし、ワンピースと言った生地の薄い服も着る。体型が変わればすぐわかるけど、こちらの服は肌を見せるのははしたないって文化だからね。気がついたら肉がついていたってこともありそうだわ。
「若い頃は体の代謝もいいから動けば体型は保てるでしょうけど、年齢を重ねると代謝も落ちてきて体型も崩れてくるの。だから若い頃から適度な運動をして代謝をよくしておくのよ」
柔軟体操をして体を温め、筋肉の伸縮運動、体感運動をこなす。
少し、呼吸が上がり、体も熱くなってきた。
呼吸を整え、前転、後転、開脚後転、逆立ち、飛び回転と、基本動作を繰り返した。
「ふー。やっぱり鈍ってるわね」
このくらいで息切れしなかったのに、一月動かなかっただけでこれほど鈍るとはね。日々鍛練はウソじゃないわね。
「マリッタ。壺をお願い」
本当ならボールを使うんだけど、掃除のとき手頃な壺を見つけたので使わせてもらうことにしたのだ。安物だって言ってたしね。
「わかりました」
手のひらに乗るくらいの壺をもらい、落とさないよう動き出した。
ちょっと安定はしないけど、鍛練するならこのくらいがいいわね。
注意しながら動きを激しくしていき、放り投げたり回転させたりとしていく。
三十分ほど続け、次は紐で行う。
さらに三十分続けると汗が出てきてレオタードを濡らしてきた。
息も切れてきたので一旦終わり、タオルで汗を拭い、水を飲んだ。
「ハー! さすがに疲れたわね」
板床にしゃがみ込み、伸縮運動をして体を少しずつ熱を逃がしていった。
「マリッタ。悪いけど、壺に水を入れてきてちょうだい。次は重くしてやるから」
「畏まりました」
わたしは気にしないけど、レオタードのまま外に出たら侍女長様に怒られそうだからね。
天の構えで待っていると、なぜか侍女を何人か連れてマリッタが戻ってきた。あ、この流れはシャワーのときと同じだ。
「すみません。シャルロット様。皆様方が見学したいと申されまして……」
まあ、侍女に言われたんじゃ下女としては断れないわよね。
「いいのよ。男性を入れたわけじゃないんだから」
別に男性が入ってきても気にしないけど、マリッタが驚くくらいなんだから男性も驚くでしょうよ。違った意味でね。
「申し訳ありません、シャルロット様。シャルロット様が鍛練すると聞いたので興味を抱いて押しかけてしまいました」
「興味ですか? 体を動かしているだけですよ」
まあ、このあと魔法の鍛練もしようと思ったけどね。
「シャルロット様の体型がよろしいのは体を動かしているからですか?」
「ええ、まあ、そうですね。生活の中で動く筋肉と動かない筋肉があります。なので、こうして動かない筋肉を動かして体を引き締めるんですよ」
こう言ってはなんだけど、侍女の体型はそんなによくない。いや、姿勢がいいので太っている人はいないし、細くはあるけど、筋肉はついていない。なんかダルッとしてるのよね。
「興味があるならやってみますか? 部屋でも簡単にできるものを教えますよ」
鍛練所を借りての動きをしても侍女には辛いでしょう。それだけの筋肉もついてないでしょうからね。
なら、部屋で行える伸縮運動のほうがいいでしょうよ。
「はい。お願いします!」
もう休暇とかは忘れましょう。もう城にいるわけじゃないのだからね。ここでの休暇はこういうものだと納得しておきましょう。
今着ている服でやれそうな伸縮運動を侍女たちに教えた。


