盆休みに帰ってきた夫に事の顛末を話したが、夫は私が話していることがほとんど分かっていなかった。私が住職との話などを理解できなかった状態よりも、もっとひどい。詳らかに話したのに「SNSのDMで変な人に悩まされて大変だった」としか伝わっていなかったのだ。

 だから夫は、私が全て話したに関わらず、今も「縺九∩縺輔∪に悩まされて最終的に寺へ泊まって助けてもらった」とは思っていない。今後何度か話したところで無理だろう。

 それもあって、「文章にしたらどうなるだろう」とずっと考えていた。果たして全てを書いて、どれほど正しく伝わり、理解されるものなのだろうか。また正しく理解されたときに、正しく理解した人には何が起きるのか。

 鳥山さんから縺九∩縺輔∪縺檎ァ√↓遘サ縺」縺溘↑繧峨?∫ァ√°繧芽ェー縺九↓遘サ繧九%縺ィ繧ゅ∪縺溘≠繧雁セ励k縺ョ縺ァ縺ッないか。とすれば、私も救われるのではないか、とも思っている。

※11/20追記:こちらも原稿から文字化けしています。

 あれから私は時々、血を吐くようになった。普通は吐血すれば体の何処かに問題が起きているはずだが、検査しても原因は不明なままだ。体調に変化はないのは、外部からの作用だからだろう。念のため、お盆頃から毎朝のラジオ体操を始めている。吐血は変わらないが、あちこち感じていた体の痛みは嘘のように消えた(ラジオ体操、おすすめです)。

 生きている間は守られるとはいえ、いつも背後に縺九∩縺輔∪の存在を感じるのは、あまり気持ちのよいものではない。死んだあと騾」繧後※陦後°繧後k縺ョ縺ッ縲√≠縺セ繧頑悍繧薙〒ない。

※11/20追記:こちらも原稿から文字化けしています


 こうして小説の体で公開することで誰かの興味を惹き、誰かが理解してくれたら(文字化けした部分を全て読み解いて意味を理解してくれたなら)、それが次の「私」になるのではないだろうか。

 今は私が、「鳥山さん」なのである。


                                     (終)