これらが僕が集めたキャロライン・ルルイエの行方を伝える手がかりのすべてだ。  
 
 どれもこれも信憑性に欠けるって?
 そうだね。良識ある読者ならば一笑に付すかもしれない。
 特にキャロラインからのボトルメールについては、有名な未解決事件としてテレビで特集が組まれ、ネットで話題になる度に、事態と無関係な人々によって無数の偽物が海に投棄されてきたのは紛れもない事実だ。

 けどね。
 きみはもうすぐ逢えるよ。
 キャロラインに。

 この僕がそう言っているんだよ。





by Nyarlathotep(ニャルラトホテプ)