人間は何故少し秘匿性が高いだけで安心してしまうのだろうか。
その向こう側に何があるのかも分からないのに。
嘘すら見破るのは難しい世界なのに。
恐らく答えは簡単さ。
『ある程度信用していない』か『現実を諦めている』の二択だろう。
その価値観が住民権であり、その場で生き抜く為の力である。

ただ、人間同士が関われば争いは起きるモノ。
悲しみも起きるモノだ。
たとえ望まれて居なくとも。


だからと言ってそこを避けなくなってしまうのは、一個境にどちらも地獄なら、自分を大切にしてくれる方が良いと思ってしまうからだろう。


これはそんな人間の物語である。