街へ来て驚いたこと、それは……。仲間のスケルトンに話しは聞いていたけれど、魔王や勇者がどの種族も関係なく、みんなが楽しく暮らせる街を、世界を作りたいと言っていたのは本当で。
街には人間も魔族も獣人もエルフも、勿論俺達みたいな魔物も魔獣も、精霊や妖精、神獣、その他のたくさんの種族の人々が街に集まっていて。皆が思い思いに楽しそうに過ごしていたんだ。
こんなに多種多様な人々が集まっているところを、見たことがなかった俺は、街並みを確認するよりも、そっちが気になってしまい。思わず色々な人達に声をかけてしまったくらいだ。
そして外の世界では避けられることが多い、スケルトンの俺だけど、それにも関わらずみんながみんな、俺と話しをしてくれて。それが本当にそれが嬉しかった。あんなに話したのはいつぶりだっただろう。
そして感動の後は、街の中をとりあえず簡単に周り。その後は俺の同種のスケルトンが、街の集会場を教えてくれてそこへ向かった。
そこではこの街でのルールや、過ごし方、そしてこの街に移住するにはどうしたら良いかなどを教えてくれるんだけど。他にも少しの滞在期間、この街で過ごす人達のために、宿も提供してくれて。
街には無料で泊まれる宿が何軒かあり。こういった宿は全て魔王と勇者が、自分達のお金を出して運営してくれているため、俺のようにお金を持っていない人や魔物達が泊まることができるようになっている。
だから俺はスケルトンになってから初めて、ベッドで寝ることができたんだ。
この宿には最大30日までは泊まれ、その後は1度宿をでなければいけないけれど。それだけの日数があれば、色々な経験ができるだろうって事で。俺は30日部屋を借りることにし、毎日楽しい日々を過ごした。
森の中のある、別の街にも行ってみた。どの街も中心の街同様、とても素晴らしい街だったよ。揉め事もほとんど起こらないし。
まぁ、時々揉め事はあるけれど、それも別に種族間で揉めるって事ではなく。家族間で喧嘩したりとか、子供同士の喧嘩とか、ちょっとした小競り合いとか。そんなに大した揉め事じゃなかった。
こうして街を楽しんで2週間程過ぎた頃だった。俺はある事に気づき。俺が泊まっていた宿に面している通りを、食事をしながらとか、夜景を見たりだとか、何回か眺めていたんだけど。
時々、あの人疲れてる顔してるなぁ。あっちの人は体がだるそうだな、遊び過ぎたか? なんて感じの人々が通り過ぎて。
でも数十分後、同じ人達が宿の前を通ったら、みんなとっても清々しい感じ? とでもいうのか、疲れが取れて元気になったというか。幸せそうに、すっきりした表情と足取りで、宿の前を通って行ったんだ。
俺さ、記憶を取り戻してから、なぜか記憶力が良くなって。1回意識して見た人達のことは忘れないようになってたから、見間違いってことはなく。その後もそういう人達が何人も宿の前を通り。
それでさ、あまりにもそれが続くものだから、しかもさっき言った通り、その人達があまりにも幸せそうな顔をしているもので。その原因を知りたくなった俺。次に同じような様子の獣人が通った時に、思い切って聞いてみる事にしたんだよ。
そして返ってきた答えは、ここには最高のマッサージ師が居て、みんなその人にマッサージしてもらうと、体は軽くなるし、幸せな気持ちになれる、という答えだった。
マッサージで幸せに? そういえば俺も日本でお世話になっていたマッサージ師さんがいたなぁ。疲れている時に本当に心地いい気持ちになって、マッサージの時間だけは、幸せな気分にしてもらったなぁと。
話しを聞いてさらに気になった俺は、そのマッサージ師がいるお店に行ってみる事に。
が、この行動が、俺の人生を大きく変る、運命の出会いを果たすとは。そしてこの街とこんなに深く関わる事になるとは、思ってもいなかった。
街には人間も魔族も獣人もエルフも、勿論俺達みたいな魔物も魔獣も、精霊や妖精、神獣、その他のたくさんの種族の人々が街に集まっていて。皆が思い思いに楽しそうに過ごしていたんだ。
こんなに多種多様な人々が集まっているところを、見たことがなかった俺は、街並みを確認するよりも、そっちが気になってしまい。思わず色々な人達に声をかけてしまったくらいだ。
そして外の世界では避けられることが多い、スケルトンの俺だけど、それにも関わらずみんながみんな、俺と話しをしてくれて。それが本当にそれが嬉しかった。あんなに話したのはいつぶりだっただろう。
そして感動の後は、街の中をとりあえず簡単に周り。その後は俺の同種のスケルトンが、街の集会場を教えてくれてそこへ向かった。
そこではこの街でのルールや、過ごし方、そしてこの街に移住するにはどうしたら良いかなどを教えてくれるんだけど。他にも少しの滞在期間、この街で過ごす人達のために、宿も提供してくれて。
街には無料で泊まれる宿が何軒かあり。こういった宿は全て魔王と勇者が、自分達のお金を出して運営してくれているため、俺のようにお金を持っていない人や魔物達が泊まることができるようになっている。
だから俺はスケルトンになってから初めて、ベッドで寝ることができたんだ。
この宿には最大30日までは泊まれ、その後は1度宿をでなければいけないけれど。それだけの日数があれば、色々な経験ができるだろうって事で。俺は30日部屋を借りることにし、毎日楽しい日々を過ごした。
森の中のある、別の街にも行ってみた。どの街も中心の街同様、とても素晴らしい街だったよ。揉め事もほとんど起こらないし。
まぁ、時々揉め事はあるけれど、それも別に種族間で揉めるって事ではなく。家族間で喧嘩したりとか、子供同士の喧嘩とか、ちょっとした小競り合いとか。そんなに大した揉め事じゃなかった。
こうして街を楽しんで2週間程過ぎた頃だった。俺はある事に気づき。俺が泊まっていた宿に面している通りを、食事をしながらとか、夜景を見たりだとか、何回か眺めていたんだけど。
時々、あの人疲れてる顔してるなぁ。あっちの人は体がだるそうだな、遊び過ぎたか? なんて感じの人々が通り過ぎて。
でも数十分後、同じ人達が宿の前を通ったら、みんなとっても清々しい感じ? とでもいうのか、疲れが取れて元気になったというか。幸せそうに、すっきりした表情と足取りで、宿の前を通って行ったんだ。
俺さ、記憶を取り戻してから、なぜか記憶力が良くなって。1回意識して見た人達のことは忘れないようになってたから、見間違いってことはなく。その後もそういう人達が何人も宿の前を通り。
それでさ、あまりにもそれが続くものだから、しかもさっき言った通り、その人達があまりにも幸せそうな顔をしているもので。その原因を知りたくなった俺。次に同じような様子の獣人が通った時に、思い切って聞いてみる事にしたんだよ。
そして返ってきた答えは、ここには最高のマッサージ師が居て、みんなその人にマッサージしてもらうと、体は軽くなるし、幸せな気持ちになれる、という答えだった。
マッサージで幸せに? そういえば俺も日本でお世話になっていたマッサージ師さんがいたなぁ。疲れている時に本当に心地いい気持ちになって、マッサージの時間だけは、幸せな気分にしてもらったなぁと。
話しを聞いてさらに気になった俺は、そのマッサージ師がいるお店に行ってみる事に。
が、この行動が、俺の人生を大きく変る、運命の出会いを果たすとは。そしてこの街とこんなに深く関わる事になるとは、思ってもいなかった。