君と二度目の恋をする  百鬼夜行と神儀り

「全員出てこられたみたいだね」

琉晴がホッとした顔をした。

「さて…葵、時間を止めたのを元に戻せ。そしてなんでこんなことをしたのかまだ聞いてなかったな」

「それは…酒呑童子に、百鬼夜行をできないようにすれば、願いを叶えてやるって言われたから」

「願い?」

「兄さんの病気を治すって」

「本当なのか?」

琉晴は、酒呑童子を見た。

「そうだな。そう約束した。だが、他の術師たちが戻ってしまった今、それも叶わなくなった」

酒呑童子は、ポツリと言った。

「契約の内容は、覚えているな?」

「…!」

葵の顔色がみるみる青白くなった。

「約束通り、お前の命をもらうぞ」

「…なんだと⁉︎」

琉晴が酒呑童子を睨んだ。

「こいつと契約を結ぶ時にそう契約を交わしたのだ。失敗すれば命をもらうと」

「葵!」

沙羅が声を上げた。

「そんなこと、させない…!」

琉晴が護符を取り出した。

「それで俺をまた封印するつもりか?」

酒呑童子は嘲笑うように言った。

「今のお前では、そんな力はないだろう」


その時、真白の首飾りが光った。

「私が力を貸そう」

「お前は…」

琉晴が目を見開いた。

「蘇芳?」

真白も驚いた顔をしている。

「酒呑童子、あの時のお礼をしてやろう」

「貴様…!」

蘇芳が酒呑童子に手をかざした。

すると、酒呑童子の周りに結界ができた。

「さぁ、奴を封印しろ」

琉晴は、護符を酒呑童子に向かって放った。

眩い光と共に酒呑童子は、護符の中に封印された。