「え?」

真白はなぜそんなことを言われたのかわからなかった。

「お前の霊力はかなり強い。他の奴らに目をつけられるかもしれない」

「そうなんですね。気をつけます」

そう言って、真白は国語準備室を出た。

「私の霊力ってそんなにすごいものなのかな」

今のところ、真白が自分でわかっていることは、あやかしの邪気を祓う力と、霊に憑依されやすいということだ。

「要からも注意するように言われてるけど…」

実際のところ、真白にとっては霊と普通の人間の区別はあまりわからない。

「でも、自分の身は自分で守らないとね」