次の日、玲香と沙耶が対峙する瞬間が訪れた。僕は二人を止めようと必死だったが、事態は想像を超えていた。玲香は、静かに沙耶に向かって微笑んでいた。

「沙耶ちゃん、どうしてそんなに私を嫌うの?」と、玲香は冷静な声で問いかける。しかし、その声には人間らしい感情が欠けているように感じた。沙耶は震えながらも、懐からナイフを取り出した。

「お前がこの世界を壊しているんだ!だから、私が止めなきゃいけない!」

玲香はその瞬間、少しも怯えた様子を見せず、ただ冷たく笑った。「本当にそう思っているの?沙耶ちゃん。誰が操られているか、まだ気づかないの?」