季節が進むにつれて、沙紀との距離が近づいていった。毎日のように一緒に図書館で勉強したり、近くのカフェでおしゃべりをしたり。彼女の明るさは、僕の暗い部分を照らしてくれるようだった。

ある日、彼女が僕に言った。「アキ、私、君といると楽しい。もっと色々な場所に行きたいな」

その言葉に心が温かくなり、思わず「僕も、君と一緒にいたい」と答えていた。何気ない言葉の裏に、少し特別な感情が芽生えていることに気づいてしまった。