卒業式の次の日、清々しい気持ちで卒業式を終えた私はニュースを見て、今までの生活が一変することとなる。
「ただいま、速報が入ってまいりました!第二延山小学校を卒業した、菅原凛人さんが行方不明になったそうです――」
テレビを付けた途端、幼馴染の行方不明のニュースを聞いた私。
「はぁ⁉️ちょっと待って!昨日、私、凛人と夢を交わしあったよね?なんで卒業式が終わった途端いなくなるのよ‼️」
この日から、私の家には行方不明者の幼馴染として取材をしたいというマスコミが押し寄せてきたが、両親がすべて断っていたのを見て、私にできることをしようと思い、小学校の友達を呼んで捜索を始めた。

捜索を続けて、一年がたった。
未だに凛人は見つからなかった。
もう会えないと体はわかっていたが、探すことをやめられなかった。
不安と諦めだけが積もっていくなか、唯一の希望が写真だった。
もう一度あの頃に戻りたい、、、何度そう思ったことか
「なんで凛人は行方不明になったまま見つからないのよ、、、」
そう呟いたとき、いつも背中を擦ってくれた凛人はもういないのだと実感する。
「あぁ、私、凛人に来いをしてたんだなぁ」と日に日に実感していった。

時は流れ、私が中学三年生に進級したときのことだった。
「転校生を紹介するぞー」と担任が言った。
「凛人だったらいいのになぁ」いつのまにかそう呟いていたのか、担任が驚いたように「知り合いか?」と聞いてきた。
「はい、知り合いです!」と言いながら転校生が入ってきた。
そう、その転校生こそが行方明になったはずの幼馴染、菅原凛人だったのだ。