「すごーい。上と下にお星さまがいっぱい!」
星奈はその場で飛び跳ねかねないくらいの興奮している。
「うわーこれがお兄ちゃんの見た夜景?」
「ああ、本当は列車は通ってないから一部は違うけどね」
「でもこんなきれいなんだ」
それから2分ほどレイアウトを楽しんでいた。
「楽しかった。お父さん、お母さんも見て見て」
「じゃあ、ここを見ればいいのね?」
「うん」
母さんも四角いところ覗いてレバーを引いたタイミングで電気をつけた。
「すごいわ!」
母さんも年を忘れて興奮してレイアウトにのめり込んだ。
「この発想はなかったわ。すごいわねあんた」
「ぎりぎりなんとか思いついてね」
「俺もいいかな」
「いいよ」
父さんも母さんに近い反応だった。流石に飛び跳ねたり身体には出なかったけど、声は完全に興奮していた。
「少なくともインパクトは絶対に一位だ」
「そりゃな」
それから少し話してから他も回るために離れて行った。最後に星奈が
「お兄ちゃん。ありがとう」
と言ってくれた。
「よかったね」
「はい」
これで星奈との約束は果たせた。その安心感からか早くもふらついてしまった。
「まだまだ早いぞ」
「すみません」
これからまだまだ長い。気を引き締めなければ
それから噂を聞きつけたのかスタッフの腕章をつけた人が多く来て一時期は行列ができた。質問されては答えを繰り返し、プレゼン前に体力ゲージが0になりそうだ。
「実里」
一旦行列が終わる最後の人に来た時、先輩が固まった。
「パパ、ママ、おばあちゃん……にお兄ちゃん!」
「実里。来たぜ」
先輩のご家族だった。そして先輩のお兄ちゃん発言に少し反応してしまった。そういえば兄がいるって言ってたな。それにしてもお兄さんはめちゃくちゃイケメンだ。野球部のエースって感じのさわやか形だ。
「初めまして。鉄道模型部部長の明石星夜です」
「初めまして。部員の瀬戸菜摘です」
「こちらこそ、実里がお世話になっています」
「皆さん。完成できたんですね」
「はい」
軽く挨拶済ませたあと、案内に入るけど、ここは先輩に譲った。
「いいの?」
「ご家族なんですから。先輩ご自身で」
「ありがとう」
先輩は俺から電源ボタンを受け取るとまずお兄さんから案内を始めた。そして光が燈ると
「え、なんだこえ!!」
よしよし。いい反応だ。
「これ誰が考えたんだ?」
「明石君だよ」
「君すごいな。鉄道模型に新しい風巻き起こすんじゃないか」
「そ、そうですか?」
「そうだよ。これは画期的だ、スゲー」
先輩のお兄さんはついにはスゲーしか言わなくなってしまった。
「アハハ。お兄ちゃんがごめんね」
「大丈夫です。でも、いいお兄さんですね」
「そりゃそうだよ。お兄ちゃん何でもできちゃうすごい人なんだから」
誇らしげに語った。
「実里。これ暗くて見えないわ」
「ああごめんおばあちゃん。今から明るくするから、ここを覗いて、このレバーを引いてね」
「これをこう?」
先輩のおばあちゃんがレバーを引いた瞬間に先輩はスイッチを入れた。
「まあきれい。これが前原に合った光景なの?」
「はい。僕が昔見た光景を再現しています」
「長いこと前原に住んでいたけど知らなかったわ」
「僕以外なかなか知られていないところでしたからね」
列車が一周したところで先輩のおばあちゃんはレバーから手を離し、後ろに下がった。
「ありがとうございます」
「いえ、こちらこそありがとうございます」
後に続いて先輩のご両親も一通り見てからやっぱり満足そうにはなれていった
星奈はその場で飛び跳ねかねないくらいの興奮している。
「うわーこれがお兄ちゃんの見た夜景?」
「ああ、本当は列車は通ってないから一部は違うけどね」
「でもこんなきれいなんだ」
それから2分ほどレイアウトを楽しんでいた。
「楽しかった。お父さん、お母さんも見て見て」
「じゃあ、ここを見ればいいのね?」
「うん」
母さんも四角いところ覗いてレバーを引いたタイミングで電気をつけた。
「すごいわ!」
母さんも年を忘れて興奮してレイアウトにのめり込んだ。
「この発想はなかったわ。すごいわねあんた」
「ぎりぎりなんとか思いついてね」
「俺もいいかな」
「いいよ」
父さんも母さんに近い反応だった。流石に飛び跳ねたり身体には出なかったけど、声は完全に興奮していた。
「少なくともインパクトは絶対に一位だ」
「そりゃな」
それから少し話してから他も回るために離れて行った。最後に星奈が
「お兄ちゃん。ありがとう」
と言ってくれた。
「よかったね」
「はい」
これで星奈との約束は果たせた。その安心感からか早くもふらついてしまった。
「まだまだ早いぞ」
「すみません」
これからまだまだ長い。気を引き締めなければ
それから噂を聞きつけたのかスタッフの腕章をつけた人が多く来て一時期は行列ができた。質問されては答えを繰り返し、プレゼン前に体力ゲージが0になりそうだ。
「実里」
一旦行列が終わる最後の人に来た時、先輩が固まった。
「パパ、ママ、おばあちゃん……にお兄ちゃん!」
「実里。来たぜ」
先輩のご家族だった。そして先輩のお兄ちゃん発言に少し反応してしまった。そういえば兄がいるって言ってたな。それにしてもお兄さんはめちゃくちゃイケメンだ。野球部のエースって感じのさわやか形だ。
「初めまして。鉄道模型部部長の明石星夜です」
「初めまして。部員の瀬戸菜摘です」
「こちらこそ、実里がお世話になっています」
「皆さん。完成できたんですね」
「はい」
軽く挨拶済ませたあと、案内に入るけど、ここは先輩に譲った。
「いいの?」
「ご家族なんですから。先輩ご自身で」
「ありがとう」
先輩は俺から電源ボタンを受け取るとまずお兄さんから案内を始めた。そして光が燈ると
「え、なんだこえ!!」
よしよし。いい反応だ。
「これ誰が考えたんだ?」
「明石君だよ」
「君すごいな。鉄道模型に新しい風巻き起こすんじゃないか」
「そ、そうですか?」
「そうだよ。これは画期的だ、スゲー」
先輩のお兄さんはついにはスゲーしか言わなくなってしまった。
「アハハ。お兄ちゃんがごめんね」
「大丈夫です。でも、いいお兄さんですね」
「そりゃそうだよ。お兄ちゃん何でもできちゃうすごい人なんだから」
誇らしげに語った。
「実里。これ暗くて見えないわ」
「ああごめんおばあちゃん。今から明るくするから、ここを覗いて、このレバーを引いてね」
「これをこう?」
先輩のおばあちゃんがレバーを引いた瞬間に先輩はスイッチを入れた。
「まあきれい。これが前原に合った光景なの?」
「はい。僕が昔見た光景を再現しています」
「長いこと前原に住んでいたけど知らなかったわ」
「僕以外なかなか知られていないところでしたからね」
列車が一周したところで先輩のおばあちゃんはレバーから手を離し、後ろに下がった。
「ありがとうございます」
「いえ、こちらこそありがとうございます」
後に続いて先輩のご両親も一通り見てからやっぱり満足そうにはなれていった