明朝、本部長は桜田と私立探偵を呼んで作戦会議を始めた。
 慎重には慎重を期さなければならないからだ。
 失敗は許されないのだ。
 それに枯田陣営に気づかれてはならない。
 完璧な準備が必要だった。
 夜遅くまで話し合って骨子をまとめていった。
 
 それが済むと弟を呼んで行動計画を細部まで詰めていった。
 漏れがないことを何度も確認し合った。
 ゴーサインを出したのはその週末だった。