淡色の君と、透明なセカイ


「どう、とは‥‥‥‥‥‥」


「や、普通に、関係性というか‥‥‥‥‥‥」


「桜庭君は、桜庭君ですよ?」


「うん。‥‥‥‥‥‥や、うん、そうなんだけど」


「‥‥‥‥‥‥?」






____あれ?

なんかこの流れだと、俺がシノに「好き」って言わせたいみたいに‥‥‥‥‥‥。







「な、なんも、無いよね?」


「何がですか?」


「そ、その‥‥‥‥‥‥付き合う、とか」





あ、もうだめだ。

顔が熱くなってきた。





「桜庭君と‥‥‥‥‥‥?」顔を隠しているから表情は見えない。


「‥‥‥‥‥‥ん」


「桜庭君は、桜庭君として、いるだけですよ。‥‥‥‥‥‥それ以上も以下もなく」


「‥‥‥‥‥‥って、こんな答えで、いいんでしょうか」





手を退かすと、にへら、と照れ笑いを浮かべる彼女が見えた。




「私、まだ好きな人とかいないので‥‥‥‥‥‥」

お付き合いなんて、夢のまた夢ですよ‥‥‥‥‥‥なんて言っている。




よかった。

ひとまず、「付き合ってる」という認識ではなさそう。