淡色の君と、透明なセカイ


『これねぇ、本当に美味しいから!!本当に!!』

言いながらチュロスにかぶりつこうとする麻ちゃん。



『っぶねぇ‥‥‥!!』

彼女がもう片方の手に持っていたポップコーンが倒れそうなのを阻止しているいずみん。





「おお‥‥‥!!いずみんナイスキャッチ」


「息ぴったりですね‥‥‥」




『これから戻るから待っててねー!!』

という声で、動画が途切れた。










「泉君、大変そうでしたね‥‥‥」シノが同情の眼差しを向けてくる。




いずみんはもう、麻ちゃんのお世話係として定着してる感じがするけどなぁ。

‥‥‥って言ったら、怒られるんだろうけど。



地図を見ると、苺味のチュロスの売り場は、ここから丁度反対側だった。


そんな所まで行ってたのか‥‥‥。






「そういえば、なんですけど」


「ん、なに?」


「桜庭君、何で私たちと一緒なんですか‥‥‥?」


「えっ‥‥‥!?だめだった‥‥‥‥‥‥?」ちょっとショック。





「そういう訳じゃないんですけど、」と視線を落とす。


「かなり人気だったので‥‥‥‥‥」