どの本も、案外面白かったけど‥‥‥。
「俺が読んだ中では、1番面白かったよ」
「ですよね‥‥‥‥!!中身が探偵ものというのも、タイトル詐欺というか、でもそこがよくて‥‥‥‥!!ラストのオチが____あ」
「‥‥‥‥ん?」
「桜庭君、まだ全部読み終えてませんよね‥‥‥‥」と挟んである栞に視線を向ける。
「ああ‥‥‥‥」
「すみません、勢いで、つい‥‥‥‥」しゅん、とする。
今日のシノは、表情が豊かで見ていて楽しい。
「別にいいよ。この本3回目だし」
「え!?そうなんですか‥‥‥‥‥‥!?」俺が言うと、ぱっ、と顔を上げた。
少し距離が近くなった気がする。
彼女の薄い色の瞳と目が合った。
「どこが面白かったですか?」
「んー‥‥‥、オチもそうだけど、お皿割ったシーンと事件が繋がったところかなー」
「私もびっくりしました‥‥‥!!少し引っ掛かってはいたんですけど、自然に読まされちゃいまして‥‥‥」えへへ、と照れ笑いをする。
普段見ない表情がころころ出てきて面白い。



