淡色の君と、透明なセカイ


「他に彼女出来たって言われてさぁ、聞いたら5人もいんの。もうびっくりしちゃって、ひっぱたいておいた」とチキンにかぶりつく。


骨に残ったお肉が、ボロっと取れる。



「自業自得だな‥‥‥‥」


「でっっっしょー?」



変だと思ってはいたんだよねぇ。

「好きなときに連絡して」とか言っておいて、
電話しても出なかったり教室に会いに行ってもいなかったり。

しかも、あたしのあと、他の付き合ってた子にも振られたらしいし。







「ほんっっと、ざまぁみろってゆーか」



ポンっ、と踏み込んで、開いたゴミ箱の口にチキンの骨と紙パックを投げ込む。

彼の方に戻ると、もう店員さんからポップコーンを受け取っていた。





「____てか、なんで付き合ったんだよ」もぐもぐ、と口を動かしている。

なんだかんだ、好きな味なのかもしれない。




「えー?だって、好きって言われたし‥‥‥‥‥‥」


「そんなもん?」


「そんなもん」


「え、てか、なんか他にあんの?」付き合う理由なんてそんなもんじゃない?