淡色の君と、透明なセカイ



「まま!!ままの言ってた''にんぎょひめ''、美空(みく)も会いたい!!」


「今会えるかなー、忙しいかもよ?」


「はるくんも、ままとにんぎょひめ会った?」


「んー、どうだったっけなー」








遠くでそんな会話をしているのを聞きながら、泉君に付いていく。




「はるくん」て、お父さんのことだったんだ‥‥‥‥。

夢の国だから、''にんぎょひめ''にも、会えたりするのかな。





「よかったな、届けられて」


「‥‥‥‥はい」





____あ。






「泉君、耳赤いですよ?」


「あれは不可抗力だろ‥‥‥‥」かわいすぎる、と顔を背けた。


「かわいかったですねぇ‥‥‥‥」思い出すだけで頬が緩む。





泉君も、素直に「かわいい」とか、思ったりするんだ。

いつもと違う一面を見られた気がする。




「つか、冷めちまったな、これ‥‥‥‥」と両手に持ったチキンに視線を向ける。


「あ‥‥‥‥、わ、すみません!!ずっと持ってもらってて」


「いいよ別に」


「ポップコーンも、買わなきゃですしね‥‥‥‥」


「あー!!そうだった!!」一件落着したから戻るとこだったわ、と笑う。




笑菜ちゃんの言っていたポップコーンの‥‥‥‥アトラクション並みの長蛇の列に、2人で並ぶ。

時間までに、ちゃんと戻れるかな‥‥‥‥。