どうしたんだろう。
灰色が、金糸雀色と混ざって、視界に消える。
「美空、‥‥‥‥おにーちゃんも、魔法使えると思うの」
「え、‥‥‥‥おれ?」
「うんっ!!」
「美空が泣いてたら、助けてくれたし、たくさん話してくれて楽しかったから‥‥‥‥」
「だからね、おにーちゃんもね、"こころのきず"治す魔法使いだと思うの!!」
「おにーちゃんも、魔法使ってくれてありがとう!!」
「‥‥‥‥おー」元気になってよかった、と薄桜色が広がっていく。
そのままお別れすると思っていたら、とてて、とこっちに寄ってきて、
「おねぇちゃんも、魔法使ってくれてありがとう!!」と笑顔で言ってくれた。
「‥‥‥‥どういたしまして」
か、かわいい‥‥‥‥。
「魔法使いのおねぇちゃんとおにーちゃん!!ばいばい!!」
「‥‥‥‥はい」
「じゃぁなー!!」と横で手を振っている。
よかった。無事に届けられて。
少しほっとする。



