淡色の君と、透明なセカイ


「ん、あるけど、足りないかもしれないから✨」


「いくらかかるんだよ一体‥‥‥」価格も夢の国だな‥‥‥と渋々受け取っている。


「これで全員分払うからな?」


「うん!!よろしく!!」


「麻ちゃんに、後でお釣り返すね」


「うん!!」


「お嬢は?なんかいるか?」


「あ、私は別に‥‥‥‥‥‥お手洗いに行きたいくらいで」


「お、んじゃ一緒に行くか」おれもトイレ行きてーし、と桜庭君に地図を1枚もらって、2人で列を離れる。






「ごめんな、なんか、付き合わせて」


「平気です」むしろこっちが付き合わせているような気が‥‥‥。





地図を見て行ったのに、場所が分かりにくくてスタッフさんに案内してもらった。



なんと内装までもアトラクションかと思うくらいの作り込み‥‥‥。

見た目も、パッと見ただけでそこにトイレがあるとは気付かなかったくらい。

建てるの大変だったろうなぁ、と思いつつ、手を洗って外に出た。



何となく手洗い場の鏡に映った自分がいつもと違うような気がしたけど、もう既に夢の国の魔法にでもかかっているのかもしれない。