「ふぁ…ねむい」

 重い体を起こす。

 「洗濯物取り込むか」

 眩しい光を感じながらベランダへ出る。

 そこにはシャボン玉が浮いていた。

 下の階の子供が遊んでいるのか。

 その瞬間懐かしい光景がフラッシュバックした。

 彼が吸っていた煙草の煙が懐かしい。

 私も煙草やシャボン玉みたいに彼と一緒に消えたかった。