「好きです!僕と付き合って下さい」

 彼は笑いながら言ってきた。

 「いーよ」と適当に返す。

 「えーつまんないやつ」

 「今日四月一日だし、嘘なのバレバレなんだもん」

 「それにしても返し方ってもんがあるだろ…」

 彼は不貞腐れた。

 でも、私知ってるんだよ。

 君が時計の針を午前過ぎたのを確認していたこと。