いきなりの指示に春蘭は困惑の表情を浮かべた。
「えっ……私で良いのですか?」
「そなたしか思いつかない」
(すんごい直球だな!)
確かに浩国が頼ってくれるのは嬉しいと春蘭は感じていた。それと同時に荷の重さも知覚する。
(いや、これを私がやるのはなあ……国のあれこれが関わってるし。ってか馬族の人達の好物とかわかんないよ!)
もし失敗したらどうしよう。という不安が春蘭の胸の内から芽生えると、どんどんと藤蔓のように伸びていき全身を包む。
(失敗したら戦争待ったなし。だもんな……一応保険はしておいた方がいいかもしれない)
「わかりました。陛下のご指示に従いましょう」
「そうか。もてなしてくれるか」
浩国からの口数の少なめな言葉に、春蘭はただし。と返事をする。
「もし失敗した場合に備えて、保険を用意したく存じます」
「保険か。例えば?」
「戦争への準備です」
ん? と眉間にしわを寄せた浩国を春蘭は真剣な目で見つめている。
「もてなすのは最大限頑張ります。ですがそれで馬族の者達が納得できるかどうかまでは私にはわかりません。なので備えあれば患いなし。裏で準備だけでも進めておいた方が良いと思います」
「春蘭……」
「丸腰で相手にだまし討ちされるよりかは、ましでしょうから」
「えっ……私で良いのですか?」
「そなたしか思いつかない」
(すんごい直球だな!)
確かに浩国が頼ってくれるのは嬉しいと春蘭は感じていた。それと同時に荷の重さも知覚する。
(いや、これを私がやるのはなあ……国のあれこれが関わってるし。ってか馬族の人達の好物とかわかんないよ!)
もし失敗したらどうしよう。という不安が春蘭の胸の内から芽生えると、どんどんと藤蔓のように伸びていき全身を包む。
(失敗したら戦争待ったなし。だもんな……一応保険はしておいた方がいいかもしれない)
「わかりました。陛下のご指示に従いましょう」
「そうか。もてなしてくれるか」
浩国からの口数の少なめな言葉に、春蘭はただし。と返事をする。
「もし失敗した場合に備えて、保険を用意したく存じます」
「保険か。例えば?」
「戦争への準備です」
ん? と眉間にしわを寄せた浩国を春蘭は真剣な目で見つめている。
「もてなすのは最大限頑張ります。ですがそれで馬族の者達が納得できるかどうかまでは私にはわかりません。なので備えあれば患いなし。裏で準備だけでも進めておいた方が良いと思います」
「春蘭……」
「丸腰で相手にだまし討ちされるよりかは、ましでしょうから」