段々と学校に来る生徒が減っていくなか、私は学校に通い、恋沼(こぬま)先生と一緒に勉強ができるこの瞬間を嚙みしめながら大学の受験勉強に励んでいた。
 そして、迎えた受験日当日。私は受験会場に電車で行くことにしたので駅に行くと、プラットホームには沢山の自分と同じくらいの歳の受験生がいた。
 全員ではないかもだけど、この中の何割かはライバル…倍率の高い大学っていうのはわかっていたけど、実際にこの人数とわかると少し不安だな…
 いや!何怯んでいるんだ自分!自分にはここにいる誰よりも強い夢があるだろ!!!恋沼先生と一緒に勉強を教えるっていう夢が自分にはあるだろ!!
 そう自分に言い聞かせている私を乗せた電車はガタンゴトンと揺れながら受験会場の最寄り駅に向かっていった。
 受験会場につき、筆記試験が始まった。問題は以前は難しいものだった問題が数多く出たが、恋沼先生というモチベーションを手に入れた状態で行っていた勉強のおかげで難なく解けた。
 その後、受験は無事終了し、私は心の底から合格になることを願って帰った。