気付けば今日も学校は終わっていて、帰りの時間になっていた。
子愛は部活に入っているので私はいつも一人で帰っている。
私は家に帰るとすぐに勉強に取り掛かり、二時間ぐらい勉強をした後、私は今日発売の新作ゲームを買うため何駅か先にある家電屋に行った。そこしか家電屋がこの街にはないからである。
ゲームは少し高かったが、まあこれくらいの出費は大丈夫だろう。
「あっ、恋池殿ではないか。」
そう声が聞こえて振り返ると、恋沼先生がいた。
ほかの帰宅部の人から聞いたことはあるが、まさかこんなに早く仕事を終わらせているとは。
恋沼先生は仕事を異常なほど早く終わらせていると噂があったが、まさか本当だったとは。
それより放課後に恋沼先生に会えるなんて、私はなんて運がいいんだ。
「先生はここで何か買ったんですか。」
恋沼先生は今日は家電が壊れたようなことは言っていなかったはずだが、どうしてここに来たのだろう?
「ふっふっふっ、見て驚くなかれ、じゃーん!三日前に発売された『侍勇者ござえもんⅦ』でござる!」
「侍勇者ござえもん」シリーズとは有名なプロゲーマーでさえもクリアが難しく、クリア不可能と言われるほどのゲームだ。
Ⅶを買っているということは恋沼先生はこれまでのシリーズを全てクリアしているのか?
だとしたら恋沼先生は相当ゲームが上手いということなら、教師として働くのではなくプロゲーマーとして働けばいいのに…
いや、でもそしたら恋沼先生に私は会えなかったし、恋沼先生のファンもきっとたくさんできてしまっていた...?
「恋沼先生はなんでプロゲーマーにならなかったんですか?このゲームをクリアできるならプロを目指した方がいいと思いますけど。」
つい気になって聞いてしまった。
「それはもちろん...」
それはもちろん...?
「この手で将来英雄と讃えられる勇者を育て上げるためでござるな!だから体育の教科をとったのでござるよ!」
思ったよりも理由が恋沼先生らしさが出すぎてて言葉が出ない...普通は憧れの先生がいたからとかじゃないの!?
「だから、拙者は恋池殿のような優秀な生徒に出会えて嬉しい限りでござる!」
え?今、褒められた...?恋沼先生から...?えぇぇえ!?やった!恋沼先生から褒められた!え!?これって夢?夢だったら覚めないでくれ一生のお願いだから!
「では、拙者はこれで。帰ってさっそくこのゲームをプレイしなくては!」
そう言ってお店を出ようとした恋沼先生を私は慌てて、
「恋沼先生って確か北飴地区にお家ありましたよね?私、近くに住んでいて途中まで一緒にどうですか!?」
と引き留めると、恋沼先生は微笑んで、
「もちろんでござるよ。最近は暗くなるのが早いでござるからな。女の子一人歩かせるのは危ないござる。」
と言ってくれて一緒に途中まで帰ることになった。
駅の改札を通った辺りで恋沼先生が、
「そういえばなんで恋池殿は北飴地区に拙者の家があると知っていたのでござるか?」
と聞かれ、私、絶体絶命。
本当は二年生のとき帰ってる途中の恋沼先生をストーカーして家を特定したなんて言えない...
「この前北飴地区で見かけたんですよ。だからここら辺に住んでいるのかなって...」
苦し紛れの言い訳を言うと、恋沼先生は納得したらしく、
「そうでござるか。拙者もストーカーに気を付けて生活した方がいいでござるかな?」
と言って私は少し迷ったが、
「気を付けた方がいいですよ。最近は物騒ですからね。」
と言いつつも内心では、
(どうかこのまま生活しててくれお願いだから!恋沼先生が見れなくなるのは嫌だ!)
と叫んでいた。
何駅かあるはずなのに恋沼先生の降りる北飴地区に残り一駅まで気づいたら近いていた。
「恋池殿は進路をどうするつもりでござるか?」
と突然聞いてきたので私は少し戸惑ったが、
「先生になりたいなって思ってるんです。」
と少し照れくさそうになってしまったが言うと、
「体育の教科はあまりおすすめできないでござるな。人数が少ないからかなり狭き門でござる。」
と、アドバイスをしてくれたが、私は教師になるとしたらいく学校は恋沼先生のいる学校以外ありえなく、すでに別の教科を取ることは確定している。
「別の教科を目指しているのでご心配なく。すぐに立派な先生になって恋沼先生と一緒に勉強を教えます!」
と意気込んで宣言すると、
「恋池殿と一緒に働くのを楽しみにしているでござる。」
と恋沼先生は言ってくれた。
え、なんか告白みたいになってなかった?
「北飴駅ー北飴駅ーお出口は右側です。お出口は右側です。」
電車内にアナウンスが響き渡り、キーッという音と共に電車が揺れ、プシューッと音を立ててドアが開いた。
「では、また月曜日!」
そう言って恋沼先生はホームでこちらに手を降っていた。
電車が動き出し、恋沼先生が見えなくなる。
そっか、明日は土曜日で、休日だ。
ならば、やることは一つ。
子愛は部活に入っているので私はいつも一人で帰っている。
私は家に帰るとすぐに勉強に取り掛かり、二時間ぐらい勉強をした後、私は今日発売の新作ゲームを買うため何駅か先にある家電屋に行った。そこしか家電屋がこの街にはないからである。
ゲームは少し高かったが、まあこれくらいの出費は大丈夫だろう。
「あっ、恋池殿ではないか。」
そう声が聞こえて振り返ると、恋沼先生がいた。
ほかの帰宅部の人から聞いたことはあるが、まさかこんなに早く仕事を終わらせているとは。
恋沼先生は仕事を異常なほど早く終わらせていると噂があったが、まさか本当だったとは。
それより放課後に恋沼先生に会えるなんて、私はなんて運がいいんだ。
「先生はここで何か買ったんですか。」
恋沼先生は今日は家電が壊れたようなことは言っていなかったはずだが、どうしてここに来たのだろう?
「ふっふっふっ、見て驚くなかれ、じゃーん!三日前に発売された『侍勇者ござえもんⅦ』でござる!」
「侍勇者ござえもん」シリーズとは有名なプロゲーマーでさえもクリアが難しく、クリア不可能と言われるほどのゲームだ。
Ⅶを買っているということは恋沼先生はこれまでのシリーズを全てクリアしているのか?
だとしたら恋沼先生は相当ゲームが上手いということなら、教師として働くのではなくプロゲーマーとして働けばいいのに…
いや、でもそしたら恋沼先生に私は会えなかったし、恋沼先生のファンもきっとたくさんできてしまっていた...?
「恋沼先生はなんでプロゲーマーにならなかったんですか?このゲームをクリアできるならプロを目指した方がいいと思いますけど。」
つい気になって聞いてしまった。
「それはもちろん...」
それはもちろん...?
「この手で将来英雄と讃えられる勇者を育て上げるためでござるな!だから体育の教科をとったのでござるよ!」
思ったよりも理由が恋沼先生らしさが出すぎてて言葉が出ない...普通は憧れの先生がいたからとかじゃないの!?
「だから、拙者は恋池殿のような優秀な生徒に出会えて嬉しい限りでござる!」
え?今、褒められた...?恋沼先生から...?えぇぇえ!?やった!恋沼先生から褒められた!え!?これって夢?夢だったら覚めないでくれ一生のお願いだから!
「では、拙者はこれで。帰ってさっそくこのゲームをプレイしなくては!」
そう言ってお店を出ようとした恋沼先生を私は慌てて、
「恋沼先生って確か北飴地区にお家ありましたよね?私、近くに住んでいて途中まで一緒にどうですか!?」
と引き留めると、恋沼先生は微笑んで、
「もちろんでござるよ。最近は暗くなるのが早いでござるからな。女の子一人歩かせるのは危ないござる。」
と言ってくれて一緒に途中まで帰ることになった。
駅の改札を通った辺りで恋沼先生が、
「そういえばなんで恋池殿は北飴地区に拙者の家があると知っていたのでござるか?」
と聞かれ、私、絶体絶命。
本当は二年生のとき帰ってる途中の恋沼先生をストーカーして家を特定したなんて言えない...
「この前北飴地区で見かけたんですよ。だからここら辺に住んでいるのかなって...」
苦し紛れの言い訳を言うと、恋沼先生は納得したらしく、
「そうでござるか。拙者もストーカーに気を付けて生活した方がいいでござるかな?」
と言って私は少し迷ったが、
「気を付けた方がいいですよ。最近は物騒ですからね。」
と言いつつも内心では、
(どうかこのまま生活しててくれお願いだから!恋沼先生が見れなくなるのは嫌だ!)
と叫んでいた。
何駅かあるはずなのに恋沼先生の降りる北飴地区に残り一駅まで気づいたら近いていた。
「恋池殿は進路をどうするつもりでござるか?」
と突然聞いてきたので私は少し戸惑ったが、
「先生になりたいなって思ってるんです。」
と少し照れくさそうになってしまったが言うと、
「体育の教科はあまりおすすめできないでござるな。人数が少ないからかなり狭き門でござる。」
と、アドバイスをしてくれたが、私は教師になるとしたらいく学校は恋沼先生のいる学校以外ありえなく、すでに別の教科を取ることは確定している。
「別の教科を目指しているのでご心配なく。すぐに立派な先生になって恋沼先生と一緒に勉強を教えます!」
と意気込んで宣言すると、
「恋池殿と一緒に働くのを楽しみにしているでござる。」
と恋沼先生は言ってくれた。
え、なんか告白みたいになってなかった?
「北飴駅ー北飴駅ーお出口は右側です。お出口は右側です。」
電車内にアナウンスが響き渡り、キーッという音と共に電車が揺れ、プシューッと音を立ててドアが開いた。
「では、また月曜日!」
そう言って恋沼先生はホームでこちらに手を降っていた。
電車が動き出し、恋沼先生が見えなくなる。
そっか、明日は土曜日で、休日だ。
ならば、やることは一つ。


