真白の目の前にいたのは、若くて綺麗な女性だった。

「大丈夫です」

あの黒い霧は跡形もなく消えていた。

(この人、誰かに似てるような…)

「行くぞ」

女性が優しく声をかけてくれた。

「はい」

真白は返事をして、女性の後をついていった。