次の日また佐藤がお見舞いに来た。
今度は学校で配られたプリントを持って。
話の内容は体育祭。
もうそんな季節か〜。なんて思いながら
聞いていた。
私は借り物競走に出ることになったらしい。
佐藤にはあと一週間で
退院できることを話した。
とても喜んでいたが、
また倒れないかと心配していた。
さすが医者の息子だなぁと思った。
私のことが嫌いなはずなのに、
すっごく心配しているから
何だか不思議だった。
ほんの30分の話だけど
とっても楽しかった。
学校に行くのも楽しみだ。
あと一週間、頑張ろう。