『不思議な君へ。
君と出会ってから僕の生活は変わったよ。
君が変えたんだ。
感謝している。
ありがとう。』
こちらこそありがとう。
心でそっと思い、続きを読み進める。
『この手紙を読んでいる頃には
僕は死んでいるんだろうな。
何で死んだかまでは
今の僕にはわからないけど、
なんとなく、
灯里を守ったんだろうなって思ってる。
想像だけどな。
君を守って死んだのであれば、
僕は幸せだったな。』
そんなこと言わないで。
確かに守ってもらったけど。
心が痛む。
『この話はどうでもいい。
大切なことを言うよ。
手術を受けて。
思い出を作ったら手術するって約束したよね。
もう覚えてない?
でも、僕が覚えてるから安心して。
お母さんに話はしてある。
僕がいなくなったら、よろしくって。
今、近くにお母さんいるよね。
もう、逃げれないからね。
がんばれ。』
ここで終わったと思っていたけど、
2枚目が重なっていた。