次の日の朝。
「う〜ん!いい朝。最高の天気。」
窓から叫んだ。
その日はすっごく晴れていて、
雲一つないほどだった。
道を歩いていた。
大きな一本道。
都会に出てきた感じ。
やっと旅行にきた実感が湧いてきた。
「楽しいね〜。
まさか、病院であっただけの夏樹と
旅行に行くなんて。」
「ほんとだね。
でも、灯里と会えてよかった。
変なこと言ってごめんね。」
「全然、仲良くしてくれてありがとう。」
「こちらこそ。」
その時だった。
1人の小さな女の子が
赤信号の道路に飛び出している。
体が勝手に動いた。
お父さんに守ってもらったんだから。
私は病気なんだから。
身代わりになっても大丈夫。
でも、生きたい。と思ってしまった。
夏樹のせいだ、全部、夏樹のせいだ。
一年間、楽しかったよ。
ありがとう。
ドンっ。
痛くない?
そっと目を開けた。
夏樹が倒れていた。
寒気がした。
もう、大切な人を失いたくないのに。
「あっ。あ〜?
夏樹?夏樹、起きてよ。
ねぇ、いつもみたいに笑ってよ。
ねぇ、ねぇ、起きてよ………」
誰も答えてくれない。
聞こえてくるのは人のざわざわっとした声と
救急車の音。
地面に落ちているのは夏樹のために選んだ誕生日プレゼント。潰れてしまっている。
涙が溢れてくる。
手が震えている。
呼吸がおかしくなる。
私は近くに落ちていた、
私と夏樹の鞠のキーホルダーを
強く抱きしめた。
でも、そこからの記憶はない。
「う〜ん!いい朝。最高の天気。」
窓から叫んだ。
その日はすっごく晴れていて、
雲一つないほどだった。
道を歩いていた。
大きな一本道。
都会に出てきた感じ。
やっと旅行にきた実感が湧いてきた。
「楽しいね〜。
まさか、病院であっただけの夏樹と
旅行に行くなんて。」
「ほんとだね。
でも、灯里と会えてよかった。
変なこと言ってごめんね。」
「全然、仲良くしてくれてありがとう。」
「こちらこそ。」
その時だった。
1人の小さな女の子が
赤信号の道路に飛び出している。
体が勝手に動いた。
お父さんに守ってもらったんだから。
私は病気なんだから。
身代わりになっても大丈夫。
でも、生きたい。と思ってしまった。
夏樹のせいだ、全部、夏樹のせいだ。
一年間、楽しかったよ。
ありがとう。
ドンっ。
痛くない?
そっと目を開けた。
夏樹が倒れていた。
寒気がした。
もう、大切な人を失いたくないのに。
「あっ。あ〜?
夏樹?夏樹、起きてよ。
ねぇ、いつもみたいに笑ってよ。
ねぇ、ねぇ、起きてよ………」
誰も答えてくれない。
聞こえてくるのは人のざわざわっとした声と
救急車の音。
地面に落ちているのは夏樹のために選んだ誕生日プレゼント。潰れてしまっている。
涙が溢れてくる。
手が震えている。
呼吸がおかしくなる。
私は近くに落ちていた、
私と夏樹の鞠のキーホルダーを
強く抱きしめた。
でも、そこからの記憶はない。
