わかんないとこがあるとすぐ
隣にある夏樹の肩を叩く。
「ここ、どうやってやるの?」
「読書感想文、書いたことないんですか?
感想です。感想。
感想を書けばいいんです。」
「感想って何?って話だよ。」
「はぁ?
感想わかんない人っているんですか?」
「なんかすごい嫌味言われた感じある。」
「自覚あるなら、よかったです。」
「からかうなよ。」
「それで、感想ですけど、
自分の思ったことを書けばいいんです。
この本を読んで
こうこう、こうおもった〜。って。」
「難しすぎない?」
「普通ですよ。
今までどんな感想文書いてたんですか?」
「あらすじだよ!」
「なんですか?
その、すごいでしょみたいな感じは。」
「まぁまぁ。
それは置いといて。
書いてよ。」
「いやいや、
僕の感想文になっちゃうじゃないですか。」
「確かに。」
楽しかった。
2人で笑った。
最高。
漫才みたい。
もう少しで、旅行だ。