「お待たせ。
何買ってきたと思う?」
「なんだろう?
もしかして、クレープとタピオカ?」
「すご〜い。
よくわかったね。」
「だって君のことだから。
きっとそうだろうなって。」
「テレパシー?」
「そうかもね。」
その後、食べることに集中していた。
あっ、と思い出した。
あんまり食べることに集中していると、
夏樹が笑っちゃう。
嫌なわけじゃない。
と、思って隣を見ると
クレープをたくさん頬張っている、
夏樹の姿があった。
思わず、笑ってしまった。
「あはははは。」
「えっ、もしかして前の時のお返し?」
「違うよ〜。
なんか、リスみたいだなって。
可愛いなって思って。」
「本当?
食べてただけなのに。
でも、前の時の僕もそう思ってたのかもね。」
「そうかもね。
意外に気が合うかもよ〜。」
「ははっ、そうかもね。」
2回目の放課後も相変わらず、楽しかった。
一生、続くわけない毎日なのに、
一生続いてほしいと願ってしまった。