僕は教室、家にさえも居場所はない。
家に帰れば親からの言葉の矢、
教室にいても不良ばかり。
今日も憂鬱。ずっと憂鬱。
だから今日も現実逃避をする。
本を読んで、音楽を聴いているふりをする。
聴いているふりとはイヤホンをつけることだ。
つければ自然と人が寄ってこない。
人間って不思議。
現実世界をシャットダウン。
これが僕のルーティンだ。
でも、たまに思う。
「こんな毎日飽きてきた。」
そう思うと悲しくなる。
僕にはこれしかできないのだから。
自分を救うことも、
周りの輪の中に入ってみることも、
やってみようとは思ったけど、
今日も昨日もいつも嫌いなあいつがいる。
喋ったこともない、
関わったこともない。
でも嫌い。そんなやつだ。
お人よしでいつもクラスの中心。
そんな嫌いな奴と関わる日なんて
一生来ないと思っていた。
いままでは…