どこにいる?
全然見つかんない。
「……」
あっ、いた。
「夏樹〜。
こっちきて〜」
笑顔で大きな声で叫んだ。
周りはびっくりしている。
でも一番びっくりしているのは夏樹だ。
僕?!と言わんばかりに。
見てるだけで面白い。
少し待った。
やっときてくれた。
「びっくりした?
私が夏樹を呼ぶと思ってなかったでしょ」
「ほんとだよ。
急に僕のこと呼ぶから。
みんなびっくりだよ。」
「でも、一番びっくりしてたのは、
夏樹だけどね。」
「当たり前だよ。」
「そうだ!
ねぇ、体育祭終わったら
2人で旅行行こうよ。」
「いいけど、どこいくの?
いついくの?
まぁ、君が考えているわけないか。」
「そんなことを言わないでよ。」
2人で笑いながら手を繋いで
ゴールまで走っていく。
まさに「青春」って感じだ。
楽しい。
また私と夏樹の思い出が増えた。
それに旅行が待っているなんて、
とってもすごいこと。