飛鳥宮に着いたのは白浜温泉を出発して三日後の朝だった。ここから難波宮まではすぐ近くだと皇子が言っていた。
「それにしても……」
初めて見た飛鳥宮は威厳のある佇まいで難波宮に引けを劣らない大きさだ。しかし、先程五月雨さんが教えてくれたけれど飛鳥宮は何度も火災にあっているそう。よくわからないけれど民の不満の表れだと言っていた。
辺りを見渡すと確かに火災の跡が窺えるけど被害は小さかったようだ。遠くの方ではせこせこと木を担いだり石を担いだ人達が列をなして歩いている。
「水路を造っておられるのですよ」
まるで大きな蛇のように遠くまで続く人の数に思わず口が開いてしまう。
「それにしても……」
初めて見た飛鳥宮は威厳のある佇まいで難波宮に引けを劣らない大きさだ。しかし、先程五月雨さんが教えてくれたけれど飛鳥宮は何度も火災にあっているそう。よくわからないけれど民の不満の表れだと言っていた。
辺りを見渡すと確かに火災の跡が窺えるけど被害は小さかったようだ。遠くの方ではせこせこと木を担いだり石を担いだ人達が列をなして歩いている。
「水路を造っておられるのですよ」
まるで大きな蛇のように遠くまで続く人の数に思わず口が開いてしまう。