僕は学校に着いて授業も終わりお弁当をクラスメイトの昴(すばる)と食べていた。

「おい」

僕のことを変な顔で見ていた。

「な、なに」

「さっきから何ニヤニヤしてんだよ」

放課後のことが顔に出ていた…!

「朝からニコニコニヤニヤしてて変だぞ?」

「ごめん、なんでもないって」

「なんかあるだろ」

「ありません」

「当ててやる。女だな」

一発目から当てられて僕は焦った。

「焦りが顔に出てるぞー」

「うるさい!」

もう一度桜と話せたことが嬉しすぎて周りが見えてなかった。

「なんで春斗が急に女とつるんでんだよ」

「いやぁ、これには僕もわからない」

「教えろよ」

「えー、どうしよっかなー」

「俺ら親友だろ。なんでも言えって」

親友…。僕には親友と言える友達がいたことがなかった。

「なんでまたニヤニヤしてんだよ!」

「親友って言われて嬉しくて…かな」

「はぁ?さっさと言え」

「実はね…」

僕は桜との関係を全て話した。今日のことも。

「いいなぁ、俺も青春してーよ。その桜って人とはもう運命的な出会いじゃねぇか!」

「そ、そう?」

「そうだよ!」

僕は嬉しくて仕方がなかった。