「放課後空いてる?」

「空いてるよ!」

(チャンスだ…!)
そう思いながら話を進めた。

「どこか食べに行こうよ」

桜は顔をニコニコさせながら

「奢り!?」

「奢りじゃない」

すぐに答えると桜は真顔になった。

「奢りじゃないのかよ。仕方ないなー、春斗がそこまで行きたいって言うならまぁ行ってやるしかないか」

呆れたように言っていた。

「スマホ」

「え?」

「ラ◯ン交換するから。」

「あ、はい。」

『〇〇駅〜』

「じゃあ駅ここだから」

「え、あー、わかった」

「またね!」

誘った側なのに誘われた気分になった。
けど久しぶりに話をして性格は変わってないことがわかった。

放課後が楽しみだ。