三々五々にみんなが教室を出る中、帰り支度をしていると後ろから声を掛けられた。
「おい、学級委員」
話し掛けられることが滅多にないせいでつい体がびくっと跳ねてしまう。
「は、はい」
振り向くとわたしを呼んだのが理斗君だったからまた驚いた。
さっき目が合った時と同じ不機嫌そうな顔でわたしを見下ろす理斗君。
怒ってる?何言われるんだろう……。
びくびくしながら言葉を待っていると理斗君の唇が薄く開いた。
高校に入学して3ヶ月、初めて話し掛けてくれた葉山理斗君がわたしに放った言葉はあまりに衝撃的だった。
「お前さ、見ていて腹立つ」
怒気のこもった低い声が2人きりの教室に響く。
「あ…あ…」
完全に言葉を失っているわたしに理斗君は容赦なく次の矢を放った。
「お嬢様か知らないけど自分の意見言わないとか愚の骨頂なんだけど」
「愚の骨頂?」
「この上なく馬鹿、馬鹿の最上級、馬鹿中の馬鹿って意味」
綾音さん達からも酷いことは言われてきた。
でも、男子からこんなことを言われるのは初めてで、しかもそれが理斗君だから複雑というか……何だか驚いていてまだ傷もついていない。
「ご、ごめんなさい」
「おい、学級委員」
話し掛けられることが滅多にないせいでつい体がびくっと跳ねてしまう。
「は、はい」
振り向くとわたしを呼んだのが理斗君だったからまた驚いた。
さっき目が合った時と同じ不機嫌そうな顔でわたしを見下ろす理斗君。
怒ってる?何言われるんだろう……。
びくびくしながら言葉を待っていると理斗君の唇が薄く開いた。
高校に入学して3ヶ月、初めて話し掛けてくれた葉山理斗君がわたしに放った言葉はあまりに衝撃的だった。
「お前さ、見ていて腹立つ」
怒気のこもった低い声が2人きりの教室に響く。
「あ…あ…」
完全に言葉を失っているわたしに理斗君は容赦なく次の矢を放った。
「お嬢様か知らないけど自分の意見言わないとか愚の骨頂なんだけど」
「愚の骨頂?」
「この上なく馬鹿、馬鹿の最上級、馬鹿中の馬鹿って意味」
綾音さん達からも酷いことは言われてきた。
でも、男子からこんなことを言われるのは初めてで、しかもそれが理斗君だから複雑というか……何だか驚いていてまだ傷もついていない。
「ご、ごめんなさい」