***
朝7時。出掛ける準備が整うと大きなカバンを持ってちひろの家に向かった。
今日に限って雨が降っている。
傘を持つ手にも小さなカバンを持って急ぎ足で向かった。
ちひろの家に着くとポケットに入れていた鍵を取り出す。
鍵には可愛いクマのキーホルダーがついている。
ちひろの趣味だ。
部屋に行くと持ってきた荷物を床に広げた。
クローゼットを開けるとそこは2畳はある大きさで、洋服を全部仕舞ってもまだまだ余裕があった。
整理整頓が終わりキッチンへ行くとコルクボードをチェックした。
今日作る昼食はちひろと葵ちゃんと夏君の分。
晴君は今日から3日間の合宿だ。
早速準備を始めると突然名前を呼ばれ驚いて思わず声を上げた。
「うわっ!」
そこに居たのは瑞樹だった。
「ごめんね、驚かせるつもりはなかったんだけど」
「こっちこそごめん大きな声出して」
ちひろと初めて会った時のことを思い出して笑った。
「前にちひろとも同じようなことがあって、
その時ちひろも今の瑞樹と同じことわたしに言って」
「そんなことがあったんだね」
「うん」
突然話が途切れ、昨日のことについて何か言うべきか考えるけどちょうどいい言葉が見つからない。
すると瑞樹が「明日も暑いみたいだから」と話し始めた。
「夜、8時にいつもの公園で会える?」
「うん、いいよ」
「じゃあ、明日」
部屋を出て行こうとする瑞樹の足を止めた。
「瑞樹、今日は何するの?」
「うん…岬に会いに行ってくるよ」
「1人で平気なの?」
瑞樹はにこっと笑うとうなずいた。
朝7時。出掛ける準備が整うと大きなカバンを持ってちひろの家に向かった。
今日に限って雨が降っている。
傘を持つ手にも小さなカバンを持って急ぎ足で向かった。
ちひろの家に着くとポケットに入れていた鍵を取り出す。
鍵には可愛いクマのキーホルダーがついている。
ちひろの趣味だ。
部屋に行くと持ってきた荷物を床に広げた。
クローゼットを開けるとそこは2畳はある大きさで、洋服を全部仕舞ってもまだまだ余裕があった。
整理整頓が終わりキッチンへ行くとコルクボードをチェックした。
今日作る昼食はちひろと葵ちゃんと夏君の分。
晴君は今日から3日間の合宿だ。
早速準備を始めると突然名前を呼ばれ驚いて思わず声を上げた。
「うわっ!」
そこに居たのは瑞樹だった。
「ごめんね、驚かせるつもりはなかったんだけど」
「こっちこそごめん大きな声出して」
ちひろと初めて会った時のことを思い出して笑った。
「前にちひろとも同じようなことがあって、
その時ちひろも今の瑞樹と同じことわたしに言って」
「そんなことがあったんだね」
「うん」
突然話が途切れ、昨日のことについて何か言うべきか考えるけどちょうどいい言葉が見つからない。
すると瑞樹が「明日も暑いみたいだから」と話し始めた。
「夜、8時にいつもの公園で会える?」
「うん、いいよ」
「じゃあ、明日」
部屋を出て行こうとする瑞樹の足を止めた。
「瑞樹、今日は何するの?」
「うん…岬に会いに行ってくるよ」
「1人で平気なの?」
瑞樹はにこっと笑うとうなずいた。