結果は瑞樹が言う通り岬さんが1位だった。
会場を出ると瑞樹はスマホのタイマーを確認した。
「僕はもう少しここに居るから真琴は先に帰ってもいいよ。夕食の準備があるでしょ?」
「もうどのくらい時間残っているの?」
「15分」
「わたしも一緒に居るよ。夕食の準備はしてきたし」
「それなら」
瑞樹は1秒でも長く岬さんを見ていたいんだ。
けれどそれにわたしをあまり付き合わせては悪いと思っている。
岬さんが出てきたら声を掛けてみようかな。
わたしは岬さんが扉から出て来るところを想像した。
そして声を掛ける自分をイメージする。
わたしにとってはなかり勇気のいることだ。
瑞樹は岬さんに思いを伝えるのはまだ先のことになると言っていたけど、
いつになろうとわたしは彼女と距離を縮めておく必要がある。
そんなことを考えていると会場から岬さんが出てきた。
でも、わたしの足は一歩も動かなかった。
会場を出ると瑞樹はスマホのタイマーを確認した。
「僕はもう少しここに居るから真琴は先に帰ってもいいよ。夕食の準備があるでしょ?」
「もうどのくらい時間残っているの?」
「15分」
「わたしも一緒に居るよ。夕食の準備はしてきたし」
「それなら」
瑞樹は1秒でも長く岬さんを見ていたいんだ。
けれどそれにわたしをあまり付き合わせては悪いと思っている。
岬さんが出てきたら声を掛けてみようかな。
わたしは岬さんが扉から出て来るところを想像した。
そして声を掛ける自分をイメージする。
わたしにとってはなかり勇気のいることだ。
瑞樹は岬さんに思いを伝えるのはまだ先のことになると言っていたけど、
いつになろうとわたしは彼女と距離を縮めておく必要がある。
そんなことを考えていると会場から岬さんが出てきた。
でも、わたしの足は一歩も動かなかった。