初日の今日は何をするにも時間が掛かり気が付くと17時を過ぎていた。

正直すでにもうくたくたで、

とはいえ目に映るもの全てが豪華で洗練されていてセンスが良く、この空間に居るだけで気分が上がった。
 
 夕食の時間になりちひろ達に食事を出すと、

トレイに料理を乗せ3階に行った。

おそらく彼の名前は夏君。

日中、コルクボードに掛けられていたプレートをひっくり返して見てみると“夏”と書かれてあった。

 ちひろに言われた通りドアの前に食事を置くと3回ノックした。

けれど、この量でいいのかがわからない。

声を掛けようと思ったけれど、躊躇してしまう。

少ないよりはいいかと多めに盛り付けたカレーを見てやっぱり声を掛けた。