それから岬さんと瑞樹の会話が始まった。
「もう僕の死を自分のせいだなんて思わないでくれるよね?」
「でも、わたしがあの日瑞樹に別れたいなんて思ってもないことを言わなければ……
瑞樹と付き合ったばかりの頃はまだ彼に気持ちが残っていて、それで彼のところに行っていた。
けど、瑞樹を好きになってからは瑞樹の気持ちを確かめたくて彼のところに行っていたの……酷いよね、卑怯だよね。
でも、どうしても不安だったの。
そうやって瑞樹の気持ちを確かめていないと不安で仕方がなかった。
追いかけてもらってないと怖くてどうしようもなかった……」
岬さんの話を聞いてつい思っていたことが口をついて出た。
「中村さんは今でも瑞樹のことが好きだってわたしに言ったよね?
じゃあどうしてコンクールの日、中村さんはあの男の人と一緒に帰ったの?」
その答えが瑞樹を傷つけてしまうかもしれないなんて考えずに言ってしまったことをすぐに後悔した。
「見てたんだ…」
「ごめん今の質問…」
───取り消す。
そう言おうとした時、瑞樹の「大丈夫」という声が聞こえてくる。
「瑞樹も一緒に居たの?」
岬さんの質問にわたしはただうなずいた。
「もう僕の死を自分のせいだなんて思わないでくれるよね?」
「でも、わたしがあの日瑞樹に別れたいなんて思ってもないことを言わなければ……
瑞樹と付き合ったばかりの頃はまだ彼に気持ちが残っていて、それで彼のところに行っていた。
けど、瑞樹を好きになってからは瑞樹の気持ちを確かめたくて彼のところに行っていたの……酷いよね、卑怯だよね。
でも、どうしても不安だったの。
そうやって瑞樹の気持ちを確かめていないと不安で仕方がなかった。
追いかけてもらってないと怖くてどうしようもなかった……」
岬さんの話を聞いてつい思っていたことが口をついて出た。
「中村さんは今でも瑞樹のことが好きだってわたしに言ったよね?
じゃあどうしてコンクールの日、中村さんはあの男の人と一緒に帰ったの?」
その答えが瑞樹を傷つけてしまうかもしれないなんて考えずに言ってしまったことをすぐに後悔した。
「見てたんだ…」
「ごめん今の質問…」
───取り消す。
そう言おうとした時、瑞樹の「大丈夫」という声が聞こえてくる。
「瑞樹も一緒に居たの?」
岬さんの質問にわたしはただうなずいた。