「“瑞樹なんて居なきゃいいのに”それが最後の言葉になっちゃったんだ」
ちひろが呟く。
わたしは黙ってちひろの話に耳を傾けていた。
「僕がそんなことを言ったら本当に瑞樹は居なくなって。
瑞樹がどこかに隠れていてそれで出てきてくれたら僕はすぐに謝るのに、
もう出てきてはくれない。
でもね今もね、まだ瑞樹が近くに居るような気がするんだよ。
瑞樹が死んでも僕がまだ悲しくないのは瑞樹が傍に居るからなんだよ。
ごめん……凄く変なことを言ってるね、僕」
ちひろに瑞樹は見えない。
けれど瑞樹の存在を感じていた。
そこに瑞樹が居ることをちひろに教えてあげたいと思った。
瑞樹と目が合い、首を横に振られてしまう。
理斗君はそこに瑞樹が居ることに気が付いたようで、
わたしから瑞樹そしてまたわたしへと目線を往復させた。
ちひろが呟く。
わたしは黙ってちひろの話に耳を傾けていた。
「僕がそんなことを言ったら本当に瑞樹は居なくなって。
瑞樹がどこかに隠れていてそれで出てきてくれたら僕はすぐに謝るのに、
もう出てきてはくれない。
でもね今もね、まだ瑞樹が近くに居るような気がするんだよ。
瑞樹が死んでも僕がまだ悲しくないのは瑞樹が傍に居るからなんだよ。
ごめん……凄く変なことを言ってるね、僕」
ちひろに瑞樹は見えない。
けれど瑞樹の存在を感じていた。
そこに瑞樹が居ることをちひろに教えてあげたいと思った。
瑞樹と目が合い、首を横に振られてしまう。
理斗君はそこに瑞樹が居ることに気が付いたようで、
わたしから瑞樹そしてまたわたしへと目線を往復させた。