空いたお皿を持って家の中に入った。

時間は21時になろうとしている。

キッチンにお皿を置くと瑞樹の部屋に行った。

ドアを開け、電気を付けるといつものソファーに瑞樹が座っている。

「今日は中庭で夕食しているんだ。だから瑞樹も一緒に行こう」

「へぇそうなんだ」

「うん、理斗君も」

「それは珍しいね」

中庭に行くと瑞樹はレンガでできた花壇の縁に座る。

わたしは飲み物を持って瑞樹の隣に立った。

ちひろは野菜を焦がしたようだった。

「ねぇ真琴、理斗が僕に意地悪言うの」

「お前が野菜焦がすからだろ?」

「あ~悪いんだ僕の方が年上なのに“お前”とか言って!」

「そういえばそうだったな」

「真琴!今の聞いた?」

「聞いたよ」

「理斗ひどいよね?」

「そうだね」