クローゼットを開けバッグの中から手帳を出すと一番後ろのポケット部分に昨日夏君からもらった[甘いもの]と書かれたメモをしまう。
質問の答えはいつもあっけなく一言で、でもそこに書かれた文字は何度見ても見惚れるくらい美しい。
だからどうしても捨てるのがもったいなくて手帳の中にしまっている。
あまり会うことはないと最初にちひろから言われてはいたけれど、
未だ夏君と対面したことがなければ声すら聞いたことがない。
まさかここまで会えないとは思っていなかった。
葵ちゃんとはまだぎこちなさはあるものの徐々にコミュニケーションが取れるようになり、
今では食べ物の好き嫌いも把握できている。
晴君には3回に2回は無視されているけれど、ご飯もお弁当も全部食べてくれるからそれだけで十分。
最近では掃除も食事の準備も手際よくこなせるようになり自由時間をたくさん取れるようになった。
と、慣れてきた頃にやってしまうのがミスってもので、
さっき晴君の日程表を見てわたしは青ざめた。
今日、晴君はわたしが通う優美高校のグランドで練習試合だった。
そのことに気が付いたのは11時を過ぎた頃。
大慌てでお弁当を作ると我が校へと走った。
質問の答えはいつもあっけなく一言で、でもそこに書かれた文字は何度見ても見惚れるくらい美しい。
だからどうしても捨てるのがもったいなくて手帳の中にしまっている。
あまり会うことはないと最初にちひろから言われてはいたけれど、
未だ夏君と対面したことがなければ声すら聞いたことがない。
まさかここまで会えないとは思っていなかった。
葵ちゃんとはまだぎこちなさはあるものの徐々にコミュニケーションが取れるようになり、
今では食べ物の好き嫌いも把握できている。
晴君には3回に2回は無視されているけれど、ご飯もお弁当も全部食べてくれるからそれだけで十分。
最近では掃除も食事の準備も手際よくこなせるようになり自由時間をたくさん取れるようになった。
と、慣れてきた頃にやってしまうのがミスってもので、
さっき晴君の日程表を見てわたしは青ざめた。
今日、晴君はわたしが通う優美高校のグランドで練習試合だった。
そのことに気が付いたのは11時を過ぎた頃。
大慌てでお弁当を作ると我が校へと走った。