――チュン……チュチュン 小鳥の鳴き声が聞こえて目が覚める。
 
 横になった体勢のままボーッとしながら天井を見つめたままでいた。
 
 「眠いな......リズ、起きて~」
 
 私は隣で寝ているリズの名前を呼びながら彼女の頬を指でつつく。
 
 するとリズはゆっくりと起き上がり、あくびをしながら立ち上がる。
 
 「あー眠いねえ」
 
 そんな談笑をしていると扉を叩く音が聞こえる。
 
 リズが扉を開くとそこには若い女性がいた。その女性の手には食事が用意されており、木製の机の上に綺麗に配置される。
 
 「おはようございますお二方、こちら朝食をお持ちいたしましたのでお召し上がりください」
 
 そんな様子にリズは関心したような表情を浮かべる。
 
 私は慌てて布団から出て女性に感謝を伝える。
 
 すると女性は深く頭をさげ、部屋から出ていく。
 
 「早速もらってきたご飯を食べようか!」
 
 「うん」
 
 2人で机に向き合って朝食を食べ始める。
 
 凄く豪華な朝食でどれも美味しくてパクパクと食べ進めていく。
 
 数分後にはあっという間に2人とも平らげてしまった。
 
 「いや~、本当に美味しかった」
 
 リズが満足そうにお腹を撫でていると先ほどの女性が部屋に入ってくる。
 
 「お口に合うようで良かったです! それでは私は食器を片付けますのでどうぞごゆっくりしていってください」
 
 そう言って女性は食器を手慣れた手付きで回収していき、部屋から静かに出ていく。
 
 朝食を食べ終わった私とリズはベッドに寝転んでいた。
 
 しばらくすると部屋の扉が叩き開けられる。
 
 扉を開けるとエリックが笑顔で現れる。
 
 「お前ら体大丈夫かー?」
 
 「まあねー……いつ出発する?」
 
 私がそう尋ねるとエリックは頭を掻きながら答える。
 
 「もう少し休んでから出発しようぜ」
 
 そんな会話をしているとレズリタも部屋に入ってくる。