だがヨルフはすぐに2人に気づき、腕を振り上げエリックの攻撃を防いだ。
 
 しかし攻撃自体は当たる。
 
 「この……雑魚があああぁぁあああぁあああああああ!!!!」
 
 怒号を飛ばしながら腕を押しエリックの剣を振りほどく。
 
 しかしリズの剣は足を斬りつけていたため足だけは力が抜け膝をついてしまう。
 
 「僕の足に触るなあ!」
 
 ヨルフはリズに目掛けて腕を振りかざぞうとするがリズはかろうじてよける。
 
 リズとエリックはヨルフから距離を取ように後ろに後退する。
 
 それを見たヨルフは立ち上がり怒りの眼差しをリズたちに向けていた。
 
 「はぁ......はぁ......君らは絶対に許さないぞ……」
 
 ヨルフは目を細めリズとエリックに視点を向けている。
 
 私は首に力を入れて立ち上がろうとするが既に動かない。
 
 このままじゃまずい……。

 そう諦めかけたその瞬間私の目の前からレズリタが飛び出してくる。
 
 「私を忘れちゃだめだよ!」
 
 するとレズリタは魔法を詠唱する。
 
 《フレイム》
 
 そしてヨルフに向けて炎が上がる。
 
 その炎に飲み込まれたヨルフは当然慌てふためいている。
 
 「これが私の全魔力だよ!」
 
 レズリタが手を緩めると周囲の炎の勢いが増していき、やがて炎の竜巻と化す。
 
 そんな中からヨルフが怒りの表情で飛び出してくる。
 
 「くそがぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 
 ヨルフは叫び声を上げながら炎の竜巻で焼き尽くされる。