彼女が消えて後何千年という時間を失っただろうか、、。

深い森の多く丁度彼女は巨大な岩の下から自分を見つめていた、その高揚感に溢れた愛らしい彼女の笑顔に自分は一瞬で目を奪われそうになった。

付き合っていく中で彼女はあることを教えてくれた。

「ねえ、、天使様は運命とか信じちゃう??」

「、、、というと?」

「ほら来世でも生まれ変われるみたいな、、」

急な恋愛的質問にうーむと顎を掬い考えるポーズをするが彼女にはお見通しだったらしい。

「絶対わかってないでしょ!!」

「そもそも運命といってもなあ、、君と自分は種族が違うだろ」

そう言うと現実を見されられたのかぷくっと少し頬を膨らませ、ふてぶてしい態度で私の横に座った。


「でもさあ絶対あるでしょ??運命がないと私達今こうして一緒にいないでしょ」


さっきとは打って変わった明るい声色で自分の方に顔を向けると、弾けるような笑顔で続けてこういった。



「これはきっと神様が与えてくれたチャンスだよ私達の絆は全部「本物」なんだから」

その瞬間明るい光が彼女を覆っていき彼女は飲み込まれるように光の中へと消えていった。

その光景を思い出したくてもそこで途切れるように体があの記憶の続きを拒絶してくるのだわかっていても先に進めない、いや進みたくないのだ、、これはきっと今の自分の本望なのだろう。