二人は橋を渡って歩いて行った。


「あ、おかえり」

花蓮が帰ると、結奈が待っていた。

「ただいま。天音は?」

「出かけてくるって。疲れた顔してるけど、大丈夫?」

「え?あぁうん。大丈夫」

それ以来、橋の幽霊の噂はなくなった。