夢を見ていた。

一人は白装束を着た少女と、もう一人は着物を着た少年だ。

おそらく時代でいうと平安時代あたりだろう。

白装束を着た少女は、涙を流して、少年に何か言っている。

そんな少女のことを慰めるように、少年は少女の頬に手を添えた。

「大丈夫です。私は、あなたを守ることができて、あなたに仕えることができて、あなたに愛してもらえて、とても幸せでした。また来世で生まれ変わったら、必ずあなたを見つけます。そしてまた、あなたとともに生きていきたい」

白夜(びゃくや)…!」

「だから、あなたも、私を見つけてくださいね…彩葉(いろは)様」